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予防歯科

  1. 予防歯科

メンテナンスはどうして必要?

虫歯や歯周病の治療が終了したら「もう歯医者に行かなくても良い」ということではありません。虫歯や歯周病は再発しやすい病気です。
これまでは歯医者には「歯が痛くなってから行く」や、「何らかのトラブルが生じて」、初めて歯科を受診する方が多いですが、そうすると歯を削ったりして少なからず歯の寿命を縮めてしまいます。歯は一度削ってしまうともう元には戻りません。
痛くなる前の受診が歯を守ります。病気になって、痛みが出てからでは遅いのです。
近年は虫歯や歯周病にならないためのケアが重要とされています。せっかく治療しても、 ブラッシングなどのケアをおろそかにして病気にかかってしまえば、大切な歯の寿命は確実に縮まってしまいます。そうならない為に、ずっと健康な歯を保つためにもメンテナンスを行い、病気が発生しにくい口内環境をつくりましょう。
メンテナンスでは、病気の症状が出る前に定期検診を受け、お口の検査をし、歯のクリーニングを行います。お口の汚れをきれいに落とす歯のクリーニングはお口のトラブル予防に有効。また定期的に受けることで、早期発見・早期治療につながります。悪化する前に治療が開始できるので、通院回数が少なく済み、治療が簡単で逆に費用が抑えられ、そして何よりお口へのダメージを抑えることができるのです。

メンテナンスが必要な理由

1.歯磨きだけでは効果的な予防は難しい

誰にでも磨き残しはあるので、歯磨きだけで効果的に病気を防ぐのは難しいです。
また歯石やバイオフィルム(細菌であるプラークの塊)は歯磨きでは除去出来ないため、専用の器具を使用して除去する必要があります。プラーク(歯垢)1mgには1億個以上の細菌がいると言われていますが、歯石はプラークが石灰化して硬くなったものです。個人差はありますが、プラーク、バイオフィルムは約3日、歯石は約3日~1か月くらいで形成されます。お口の中の細菌を減らすことが、虫歯・歯周病の予防において重要です。適切なセルフケアを行うことが出来ていた場合でも、歯周ポケット内の歯周病の原因となる細菌の数は、3か月で元の数に戻ってしまうと言われています。その為、メンテナンスのペースは3~4か月くらいに一度をおすすめしています。そこで歯科衛生士によって患者様に合ったプロフェッショナルケアを行います。歯肉の状態に応じて専用の器具を使い、汚れの除去をしていきます。

2.ブラッシング方法

きちんと磨いているつもりでも、磨けていない場合が多いです。
毎日行う歯磨きは予防の基本です。少しでも磨き残しがなくなるように、歯科衛生士が、一人一人のお口の状態や身体状態に合わせて、患者様に合ったブラッシングや補助的清掃用具の提案をしていきます。

症状が改善しても、吸収した骨は元に戻りません

歯周病が進行すると、その影響は歯を支えている骨(歯槽骨)にも及びます。
歯槽骨が細菌によって溶かされ、歯がグラグラになります。最悪歯が脱落してしまうこともあります。
歯周病治療によって、歯周病の症状を改善することは可能ですが、一度溶かされた骨は元に戻せません。また、歯周病は再発しやすい病気でもあるため、早期治療はもちろんのこと、発症させないことが重要となります。

虫歯の再発で歯を失うケースも、、、

虫歯になると、歯を削って詰め物・被せ物をします。虫歯による痛みはなくなり「治った」と思う方が多いのですが、元の健康な状態とは異なり、虫歯が再発しやすい状態になっているため注意が必要です。
2次う蝕とは、詰め物や被せ物をした治療済みの歯に、再度できる虫歯を言います。
詰め物・被せ物が劣化すると、歯との間に隙間が出来て汚れが溜まりやすくなります。
そこにできるのが、2次う蝕です。被せ物の下に虫歯が発生するため気付きにくく、特に神経を取った歯では痛みを感じることがないため、発見が遅れやすいです。

セルフケアと歯医者で行うメンテナンスの両方が必要!

歯医者で歯科衛生士によるメンテナンスを受けることで、歯を失うリスクを大きく減らすことが出来ます。しかし、メンテナンスよりも自宅でのセルフケアを行う時間のほうが多いため、いくらメンテナンスを受けていても、セルフケアがしっかりされていないと虫歯や歯周病といった口腔内トラブルが発症・再発・進行してしまいます。
毎日行う正しいセルフケアと、定期的な歯医者でのメンテナンスで、健康的な口腔内を維持しましょう!

メンテナンスのペース

メンテナンスの頻度はリスクによって異なりますが、基本的に3ヵ月に1回くらいです。
継続して行い、リスクが減ってきたら4~6ヵ月に1回などになります。
定期健診を受ける時期が近づくと、ハガキを送りお知らせします。